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家族写真物語14〜家族写真で思春期の息子を誘う方法、部下との壁を破る方法〜

職場のデスクに家族写真を置くのはNG?

私の会社のデスクにはいつも2ヶ月に一度撮影する家族写真が飾られています。この家族写真は様々な効能を発揮する優れモノです。実はこの写真を会社に持って来るのには、かなりの葛藤を感じました。私の会社は古い体質で外資系企業とは程遠い環境です。必然、デスクを写真や置物で飾り立てる文化はなく、そんなことをすれば「あの人遊びに来てるの?」、「自分の部屋と勘違いしてるんじゃない?」と噂されるのが関の山だと思ったからです。

なぜそこまでして家族写真を飾りたいと思ったのか。それは何のために仕事をしているのかを常に意識するためです。

客先からのクレームや嫌な取引相手の理不尽な対応にひたすら腰を低くして対応すること。仕事中は忙しいため自分の気持ちを冷静に整理する時間などありません。状況が悪くなると部下に当たったり、判断を誤ることあります。しかし、いつも後悔するわけです。早い話が、荒波で揺れる船を係留するための道具が家族写真なのです。「私は家族を食わせるために働いている」。これを常に意識することで、私は仕事人として今何をするべきなのか。どういう態度を取るべきなのかが正しく判断できると思ったわけです。

思春期の息子と過ごす口実、ポイントは“良い格好をさせてやる

私には最愛の息子がいます。小学校では可愛い顔をしていたのに、中学で運動部に所属してからはグッと大人っぽくなりました。私も運動部だったのでよく分かりますが、学生時代の部活動は社会人の疑似体験が出来る場所です。先輩からの理不尽や、同年代あるいは年下との間に現れていく実力の差、報われない努力など、子供が大人になる場所と言えるでしょう。私は大人になっていく息子を見ながら誇らしくもあり、少し寂しい気もしました。

大人の感じる時間の流れに対して、子供の育つスピードは早すぎるように感じます。私は次々に変化する息子の姿を記録に残したいと思いました。しかし、スマートフォンで撮影するわけではなく、きちんと写真館で撮影したいと考えたのです。目的としては家族写真を撮るだけではなく、息子と出掛ける時間を確保する理由もありました。土日も試合で部活動に精を出している息子ですが、2ヶ月に一度の遠征試合だけはかなりの遠距離に行きます。その時に息子を車で迎えに行く役割は私でした。車には妻も乗せます。

試合は14時前後で終わるため息子と過ごせる絶好のチャンスなわけですが、年頃の息子は父親と遊びに行くのが億劫なようです。そこで私は息子にストライプのスーツと高級なネクタイを買い与え、「外資系IT企業のクライアントから聞いたんだが、海外では定期的に家族写真を撮るのが当たり前の文化なんだよ」と、写真館で定期的に家族写真を撮りたいと提案しました。難しい年頃である息子に対して、その提案は効いたらしく、「それなら……」ということで誘いに乗ってくれました。年頃の男の子はそういう「カッコいい」何かに弱いものです。私も男だから分かります。

家族写真撮影はカッコいい親父になれているか?自分を追い立てる瞬間

部活の試合が終わった後、息子は試合会場の更衣室からこれ見よがしにスーツを着て出てきました。周りには息子の友人が人だかりを作っています。息子は「海外の企業では定期的に家族写真を撮るものなんだ」と鼻を高くして話しています。どうやら私の作戦は上手く行ったようです。ひとしきり息子達が盛り上がった後、その友人達は私に興味を持ち始めたようで「あの人がお父さん?」という声が聞こえます。少しばかり私はドキッとして「写真館の予約があるから急いで」と早々と車に乗り込み、息子を乗せてその場を後にしました。この時私は「(もっとカッコいいお父さんにならないと駄目だ)」と痛感したものです。

移動中の車内は賑やかなものでした。いつもはムスっとしている息子も「お父さんはいつもどんな仕事をしているの?」、「どんな会社なの?」など今まで興味も持っていなかったはずのことを聞いてきます。少しだけ父親の面子が取り戻せたような気がします。写真館が見えてくると益々息子は興奮した様子です。確かに、芸術家が住んでいそうな建物はいかにも“老舗”という感じ。私からすれば昔からそこにある馴染みの写真館なのですが、子供にとっては違う印象を持つようです。

経験という社会勉強と、意外な一面

 写真館に到着すると今まで盛り上がっていた息子が急に静かになりました。きちんとしないといけないと襟を正しているようです。毎日勉強と部活動に付きっきりの息子にとって、静謐な写真館の雰囲気がいい刺激になっているようです。それと同時に私は、「(ヤンチャしてるけど、こういう場所では行儀良く出来るんだな。いい勉強だ)」と安心しました。この時初めて、子供には様々な経験をさせることが大事だと気付きました。

写真館のスタッフの方には立派なスタジオで撮影をして頂きました。息子は満足しているようです。両親は家族写真を手に入れることが目的なのですが、息子はスーツで立派な写真館に行くことが目的なようで、その違いが少し可笑しくなりました。

私は会計の時にふと、「(息子は写真なんか飾らないよな……)」と思いました。部屋はグチャグチャだし、そもそも写真を眺める時間もありません。試しに写真館のスタッフに「デジタルデータは受け取れますか?」と聞いてみました。すると、出来るとのことなので早速それも注文しましたが、レコードを模した可愛らしいCDを渡されました。レコードなど知らない息子は「変なCD」と言っていましたが、昔のことも色々教えてやらなきゃいけません。しかし、これは次回のお楽しみに取っておきましょう。もちろんデジタルデータはパソコンにインポートして、息子に送っておきました。

家族写真撮影当日の非日常から日常へ

こんな幸せ時間を過ごした我々ですが、流石にそのテンションがずっと続くわけもなく、2週間も経てば息子は元通りの気難しい男の子に変わってしまいました。もうすぐ夕飯が出来るというのに、ソファで寝っ転がったきりダイニングテーブルにやってきません。

「おい、もう飯ができるぞ。早く来い」、「ん~」。息子はスマートフォンをいじっています。「おい」、「ん~」。しびれを切らした私はソファに向かうため立ち上がりました。それと同時に「うるせぇな。わかったよ」。流石に怒られると思ったのか息子がすっと立ち上がりました。

しかし、彼の片手に握られたスマートフォンの画面にはこの間データで渡した家族写真が写っています。「(こいつ、自分の写真見てたのか)」。スーツ姿の自分がそんなに好きなのかと心配になった時、息子は箸を持ちながら「今度の撮影の時親父のネクタイ貸してよ」と言いました。なるほど。私はてっきりくだらない動画でも見てるのかと思っていましたが、次の家族写真撮影の時の服装を考えているようでした。

さっきまでは言うことを聞かない息子に苛ついていましたが、そんな理由で言うことを聞かなかったのかと思うと可愛い気もします。私は「別にいいけど。勝手に持っていきなさい」と言いました。息子はいつも通りムスッとしながら食事をしていますが、その無言の時間はいつもと違って幸せなものでした。

家族写真で話しかけづらい上司から、頼れる上司に

これまで書いたことは、私が家族写真を撮り始めた理由と2ヶ月に一度の写真館での家族写真が習慣として定着した理由です。息子は自分のスーツ姿を見て「カッコいい自分像」を確かめながら毎日努力しているようです。いつか息子も大人になって高級スーツを自分で買えるようになれば良いなと思います。いや、高級じゃなくても良いです。写真に撮られた時に卑屈な顔にならないように堂々とした大人になってくれれば良いなと思います。

さて、父親の私はどうなのか?息子の試合会場で「(もっとカッコいいお父さんにならないと駄目だ)」と痛感したのもつかの間。やはり仕事に忙殺される日々です。しかし葛藤の末写真立てをデスクに飾ったことが意外な効能を生んでいます。

というのも、仕事中の私は「怖い人」というイメージが定着していたらしいのです。ところが家族写真をデスクに飾る“意外さ”が私のイメージに化学反応を発生させ、「怖い人」から「頼れる人」に見方が変わったというじゃありませんか。たしかに、冷酷な怖い人に家族愛をプラスすれば、それは頼れる人に見方が変化するような気もします。それからは普段報連相を怠る部下が頻繁に私のところに来るようになったり、風通しが良くなった気がします。

「行動すれば良い結果か悪い結果が生まれる。しかし行動しなければどちらも得ることが出来ない」とは、私の尊敬する先輩の言葉ですが、今回は全てに於いて良い結果を得ることが出来たようです。

家族写真・ペットと家族写真撮影は福岡市フォトスタジオ原田写真館Since1969 (香椎参道通り)

原田写真館 福岡市東区香椎1-12-6
家族写真HP http://family-haradaphoto.com

(ペットと)家族写真 フォトギャラリー
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原田写真館 オフィシャルサイト

https//www.harada1969.com