家族写真は幸せな時間をくれるもの

家族写真とは

「家族写真」と聞いて、みなさんはどんな写真を思い浮かべますか?

古びた表紙を開くと、家族全員がちょっと緊張したような、かしこまった表情で写真におさまっている。

私が思い浮かべる家族写真とはそんな写真です。当時はまだアナログな時代で、撮った写真の確認もできずぶつけ本番で、写真館に家族写真を頂きに行く時は、一体どんな顔して写っているんだろうと、妙にドキドキしていたのが懐かしく思い出されます。

我が家にも、今まで小さいときから撮ってたくさんの家族写真があります。家族のそれぞれの節目に、記念に残してきた写真。家族写真とはただのスナップ写真とは違い、家族が集まって、その瞬間の家族姿を切り取る、その瞬間の家族の空気を残す、そんな写真だと私は感じています。

表紙がいくら古くても、写真がいくら古びても、家族写真を開けば、その思い出をいつも新しく蘇らせてくれる、その日から時間が過ぎて、当時の詳細な記憶がすぐには思い出せなかったとしても、家族写真を見れば、その時の自分、その時の家族が鮮明に思い返されてくる、それが家族写真だと思います。

家族写真に対しての思いは、個人個人それぞれかもしれません。でも、家族写真がその家族のありのままの姿を鮮明に残してくれるという事実は、いつの時代になっても変わらない家族写真の役割であり、過去と現在の自分をつないでくれる、なくてはならない存在なのではないかと私は感じています。

節目に残す家族写真

誕生から始まって、七五三、入園、卒園、入学、卒業を繰り返し、成人を迎え、新しい家族を持つ。このように人生にはたくさんの節目があり、それが繰り返されていきます。その、それぞれの節目で、両親が残して来てくれた、家族写真。当時の記憶をたどると、その時々の記憶が思い出されます。

自分の子どものころを思い浮かべると、七五三では慣れない着物に疲れて、いやいやながらカメラに向かったこともありました。したことのないお化粧を施され、なんだか顔が気持ち悪いなと不自然な表情になって残ってしまっている家族写真もあります。入学式の記念撮影では、なぜかランドセルを背負った写真を撮りたくないと駄々をこねて、カメラマンさんやスタッフさん、両親を困らせたこともありました。

自分が親になってからは、お宮参りの家族写真では、子供が泣いてしまい予想以上に時間がかかり汗だくになって疲弊したり、着てほしい衣装を着てくれなくてがっかりしたり、せっかく撮ったのに、期待した表情じゃなかったり・・・。親になってから初めて体験した家族写真撮影の苦労もたくさんあります。

その時々に色々なエピソードがあり、苦労話があり、笑い話もありますが、共通して思うのは、家族写真というのは、未来へ対して自分たちが残せる、大きな財産だということ。その時はわからなくても、時が過ぎ、家族が別れて暮らすような長い時間が過ぎても、家族写真を見ればその時の思い出、その時の家族の思い、家族の空気、それを蘇らせてくれるのが、家族写真ではないでしょうか。節目で残す家族の姿は、家族が成長し、家族の形が変わっても、いつまでもその時の「家族」を取り戻させてくれるものなのです。

家族写真は思い出の記録

家族写真を手に取るのは、自分一人が思い出を振り返る時だけではありませんよね。家族みんなで家族写真を囲むとき、自分一人で見ているとき以上に、たくさんの思い出があふれて話に花が咲きます。自分だけの記憶から、家族みんなの記憶をつなぎ合わせれば、さらにその頃のことがより鮮明に、より詳しく浮かび上がります。自分では全く覚えていなかった詳細な出来事も、あっという間にストーリーとなって、蘇ってきます。「そんなことあったっけ?」そんなことを言い合いながら、両親と、兄弟と、姉妹と、そして子どもと、語り合う時間ができるのも、家族写真が残してくれた思い出の記録があるからだと思います。そして何よりも、そんな話をしているとき、家族はみんな、楽しそうで、懐かしそうな、そんな幸せな時間を過ごせている気がします。

家族写真とは私たちの中で、過去を思い返し、思い出を手繰り寄せるものです。また、こんな物持ってたんだね、こんな髪型してたんだね、そんな些細なことから、自分たちが過ごしてきた日常を振り返る大事なツールでもあります。家族の語らいの中で、なくてはならない大事な存在なのです。

家族写真は幸せな時間をくれるもの

家族写真は、当時の家族の姿をただ残すだけではなく、写真を見ている家族に幸せな時間を与えてくれるものではないでしょうか。もちろん、当時の家族の姿をありのままに残すという写真としての役割も持ちながら、後から振り返った時、私たちに幸せな気分と、幸せな時間と、語らいの時間を与えてくれる。何よりも素敵な、未来への財産であり、幸せな家族の時間を創造してくれる、それが家族写真だと、私は思っています。

私たちに家族写真がなかったら、記憶から消えてしまっている過去の記憶もたくさんあります。話題に上ることのない記憶もたくさんあるでしょう。例えば、子どものことで言えば、幼稚園に通っていた時に使っていた通園バッグ、制服、園帽子など、処分してしまってるご家庭は多いですよね。ランドセルもそうですし、七五三のお着物も、もしかしたらどなたかに譲ってしまってるかもしれません。そして、自分のことに置き換えれば、幼稚園時代、小学校時代に使っていたものなんて、記憶の片隅にも残ってないことがほとんどですよね。でも、家族写真が残っているということは、その家族写真を手にとって、当時を振り返ることができる、自分の過去を思い出すことが出来る、我が家にとってはそれは当たり前の日常であり、当たり前に幸せな時間を共有している、この当たり前を与えてくれているのが、私たちが節目で残してきた家族写真です。家族写真は私たちとって、幸せで温かい時間をくれる、そんな存在なのです。

家族写真を日常に

そんな風に考える私が、自分でカメラを手にしたのは10年ほど前のことです。

日々の子供の成長を残したいという動機で写真を撮り始めましたが、たった数年前の姿でも、当時の写真を手に、笑いあう子どもたちがいます。「この時、自分はどんな子どもだった?」「この時、なんでこんな格好してるの?」から始まり、自分や兄弟、親の写真に突っ込みを入れたり入れられたり。例えば、もう処分したおもちゃが写っていたりすると、「こんなのあったー!」と懐かしがって盛り上がったりします。

家族の姿は日々変化します。その日々変化する姿をありのままに写し、残していくのが家族写真です。写真を撮るようになって、そんな家族の会話が増え、思い出を手に取る機会が増えたことが、私たち家族に起きた一番の変化であり、そんな幸せな時間が持てていることが、家族写真が私たちに与えてくれた、日々の大きな変化、大きな影響だと思います。あとからの楽しい思い出になること、昔を振り返る懐かしい時間になること、それをわかっているので、子どもたちも写真を撮ること、そして、撮られることが大好きです。

今、例に出したのは、私が撮る日々のスナップ写真の話ですが、当時、かしこまってカメラの前におさまったように、家族の節目、家族の記録をたくさん残し、そしてそれが、家族に笑顔と幸せの記憶を手繰り寄せる大きな財産となり、未来への家族での幸せな時間になるように、「家族写真」をたくさん残していこうと思っています。

家族写真・ペットと家族写真撮影は福岡市フォトスタジオ
原田写真館(香椎参道通り)

原田写真館 福岡市東区香椎1-12-6
家族写真HP https://family-haradaphoto.com

原田写真館Since1969 オフィシャルホームページ


大人の家族写真・ペットと一緒に家族写真 フォトギャラリー
https://family-haradaphoto.com/work/

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